相続士、はじまりのはじまり。

相続士の仕事はじめました。日々の仕事、出来事、雑感を書いています。

相続の仕事をしようと思ったきっかけは

私が相続の仕事をしようと思ったきっかけは、

一言でまとめると「父の死」です。

 

今年4月4日に7回忌を迎えたのですが、父の死後、

役所への届出やら社会保険の手続きやらは、

母がほとんど全部やってくれました。

 

父が息を引き取る直前まで母は看病にかかりきりだったし、

私は母を毎日2往復、片道30km病院まで送り迎えするなど、

母も私も限界ギリギリのところでがんばっていましたが、

その甲斐もなく、とうとう父は旅立ってしまい・・・

 

わが家は県外からの移住者ですので、県内に親戚はなく、

関西以東ばかりですし、親戚も高齢化しているので、

近所の人たちが支えになってくれたのが非常に心強く、

おかげで葬儀はなんとか無事に終わったのですが、

ひと息つく間もなく、相続のことが始まりました。

 

当時、仕事が忙しかったこともあり、私は役に立てず、

せいぜい役所まで母を送り迎えする程度でした。

 

母は日に日に痩せていき、父が亡くなって3ヶ月ぐらい

経った頃、とうとうダウンしてしまいました。

 「家族が亡くなるってこんなに大変なのか・・・」

 

その頃から少しずつ相続に関心を持つようになりました。

 

そして、情報を集めはじめてわかったのは、相続といえば、

テレビドラマに出てくるような豪邸に住む富裕層にしか

関係ない世界だと思っていましたが、実際はそうではなく、

むしろごく普通の家庭こそ準備が必要だということでした。

 

家族を亡くしたばかりの人は、多くの場合、

私の母がそうであったように、心身とも疲れ果てています。

 

そして準備などしていない人が大半でしょうし、

本人が言い出さない限り、相続の話題はしにくいものです。

なんとかその手助けができないものか人に相談しました。

 

「志はいいしこれからの時代に必要な仕事だと思うけど、

知識や経験がないと難しいのでは?」といわれました。

 

知識とは、法律や不動産、税金や保険などの知識。

経験とは、不動産取引とか法律関連実務とか。

そして、状況判断のもとになる聞き取る力と判断力と

話す力、説明する力。

 

法律、不動産、税金、保険、どれも私には縁遠いもの

ばかり・・・とあきらめかけたのですが、

「できるかどうかとにかくやってみよう!」と思い直し、

不動産会社で売買の仕事に就きました。

 

当時、私は社会人大学院生。法律学校に入学して一から

法律を勉強するのは現実的ではないと考え、実務から入る

ことにしたのです。大学院に行きながら、不動産実務を

しながら、宅建の勉強をしながら、FPの勉強をしました。

 

その他のことはできそうだったので、

相続士の資格取得を機に、開業しました。

 

皆様、がんばりますので、どうぞよろしくお願い致します。